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7.音符のプロパティ・Flagsについて


7−1.「音符のプロパティ」画面を開くには

7−2.「音符のプロパティ」画面の各種設定について

7−3.「Flags」の各種設定について

7−4.「音符のプロパティ」のデフォルト設定をするには

7−5.「プロジェクトの設定」画面にてFlagsの設定をするには


  7−1.「音符のプロパティ」画面を開くには


UTAUでは、「音符のプロパティ」画面より、音量やモジュレーション、フィルターフラグ等の各種パラメータを設定する事ができます。

1.メニューから「音符のプロパティ」画面を開く方法

プロパティを設定したい音符を選択してから、メニューの「編集」→「選択部分のプロパティ」を選択。

※複数(または全て)の音符を選択して「音符のプロパティ」画面を開くと、選択した音符の全てに同一の設定をする事ができます。

2.音符を右クリックして「音符のプロパティ」画面を開く方法

設定したい音符を選択してから、音符を右クリックして「プロパティ」を選択。

※複数(または全て)の音符を選択した場合は「複数選択のプロパティ」を選択して開いてください。

 

注意:最初に「音符のプロパティ」画面を開いた時は、画面下半分の機能が隠されていますので、画面左下の「詳細」ボタンを押して下半分を表示させて下さい。

 


 7−2.「音符のプロパティ」画面の各種設定について


 

注意 (8)の子音速度(β)はVer0.2.61から追加された機能ですが、resampler.exeもVer0.2.61以降に付属したものを使用しなければ機能しませんのでご注意ください。(旧版resample5や開発版resample7、8では無視されます。)

番号 機能の名称 機能の内容説明
1 歌詞を表示。(テキストボックスに手入力にて変更可能)
2 キー 音程を表示。(プルダウンで変更可能)
3 長さ 音符の長さをTicks単位(四分音符=480)で表示。(手入力にてTicks単位で設定可能)
4 音量 0%〜200%の間で上下の矢印ボタンまたは手入力にて調整可能。(基本値は100%)
FlagsにてPフラグを100に設定した場合は200%で-0dB、100%で-6dB、50%で-12dBになります。(Pフラグについては下記参照)
5 モジュレーション モジュレーションとは、原音が持っているピッチ(音の高さ)の変化を調整する機能です。(VOCALOID2のベンドの深さの設定に相当)
-100%〜200%の間で上下の矢印ボタンまたは手入力にて調整可能。10/05/26修正:値を削除して空欄にすると100%として扱われ、原音のピッチの変化の補正は行われずに元のままの状態になります。
デフォルトで0%の値が入力され、最もピッチが安定した状態になります。連続音音源を使用する場合は、音の結合をきちんと行うために必ず0%のままにして下さい。ただし単独音の場合は、モジュレーションの値を上げる事により、ピッチが平準化し過ぎて機械音っぽくなるのを防ぐ事ができます。(100%まで上げると大半の原音でかなり音痴になるので注意)
6 先行発声 ミリ秒単位(小数点以下はマイクロ秒単位)で手入力にて設定可能。
7 オーバーラップ ミリ秒単位(小数点以下はマイクロ秒単位)で手入力にて設定可能。
8 子音速度(β) 原音設定にて子音分の固定範囲に設定した部分の再生速度を変化させることによって、子音の発音時間を伸縮させる機能。(VOCALOID2のベロシティに相当)
空白または100で変化なし。設定値は0〜200の間で設定。
値を100より大きくすると再生速度が速くなり、子音の発音時間が短くなります。最大設定値200で2倍の再生速度(半分の発音時間)になります。(調整によっては、さ行、は行等の先行発音を長めに設定した音が、STP調整によって子音が削られて滑舌が悪くなるのを防ぐ事ができる場合があります)
値を100より小さくすると再生速度が遅くなり、子音の発音時間が長くなります。最小設定値0で半分の再生速度(2倍の発音時間)になります。 (調整によっては、か行、た行等の子音部分が短い音の滑舌を改善できる可能性があります)
9 クリアボタン

(6)先行発音と(7)オーバーラップの値をクリアするボタン。(主に連続音音源使用時に使用します)

10 原音値ボタン

(6)先行発音と(7)オーバーラップの値に現在の歌詞の原音値を入力するボタン。(音符の複数選択をした場合は表示されません)

11 OKボタン

設定が確定したら、OKボタンを押して設定画面を閉じてください。

12 キャンセルボタン

設定をキャンセルする場合は、キャンセルボタンを押して設定画面を閉じてください。

13 詳細/隠すボタン (14)〜(18)の機能の表示/非表示を切り替えるボタン。
14 BRE(ブレシネス) 声に息成分(ブレス感)を加えるパラメータ。
空欄の場合は基本値の50に設定され、0から100の間で手入力で設定可能。値が大きいほど息成分が増えてブレス感が増します。
※ブレス(息継ぎの音)を使うときは100に設定すると音の変質が抑えられます。
15 No Formant Filter チェックを付けると通常は自動的に行なわれるフォルマント調整を行なわないようにします。
原音に楽器等の人の声以外の音を使った場合に使用します。
16 Flags g、Y、H、h等の声質をコントロールするフラグを入力する欄。
各種Flagsの機能については7−3.「Flags」の各種設定についてまたはUTAU ユーザー互助会@ ウィキを参照してください。
17 STP 先行発音の先頭をミリ秒単位で削る機能。
先行発音が前の音符をつぶさないように、前の音符の長さが少なくとも半分は残るように先行発音の長さが自動的に削られて調整されます。
参考→UTAUについて:久々にちゃんと動く解説動画を
18 Othersボタン エンベロープやポルタメントの設定値をテキスト画面で出力するボタン。
テキスト画面に直接数値を入力して設定値を変更する事も可能ですが、通常は使いません。

 

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 7−3.「Flags」の各種設定について


UTAUでは、「音のプロパティ」の「Flags」テキストボックスに「g-5H30Y0」という様に各種フラグを入力する事により、 様々な調声を行う事ができます。

注意:Flagsは必ず半角の英大文字または英小文字で入力して下さい。また、英大文字と小文字は区別される(別の種類のFlagsとなる)のでご注意ください。

なお、Flagsには全てのresampler(歌唱合成エンジン)に有効なものと、最新の無印版resampler及び開発版resampler(resampler7、resampler8)のみに有効なものがあります。

全てのresamplerに有効なFlags

Flag 基本値 設定値の範囲 機能・効果的な設定方法について
g 0 -100〜+100 

フォルマント(喉や口の中の構造によって決まる声質)をコントロールしたような効果が得られるフラグ。(厳密にはVOCALOID2のジェンダーファクターとは違いますが、同じような効果があります)
このフラグは、g+10、g-10という様に、必ず+か−の正負記号を付けて指定します。
+方向へ調整すると声が太くなり、より大人っぽい・男性らしい声になります(+20以上にすると女声が男声のようになる場合もあります)
−方向へ調整すると声が細くなり、より・子供っぽい・女性らしい声になります(−20以上にすると男声が女声のようになる場合もあります)

t 0 -9〜+9 

音程を10cent(半音の1/10)単位で調整するフラグ。t+5、t-5という様に、必ず+か−の正負記号を付けて指定します。

Y 100  0〜100

子音部の固定範囲以外にかかるブレシネスと思われる。(詳細不明)
Y0等の小さい値を指定する事により、相対的に子音部分のブレシネスが強くかかる事になるので、滑舌が良くなると考えられます。(副作用として高音のキンキンしたノイズが出る為、Yフラグの値を大きくするか、下記のH等のローパスフィルタを併用して調整してください)
注意:連続音音源を使用する場合は、Y0等の小さい値を指定するとノイズの原因になりますので、デフォルトのY100のままにしてください。
参考→UTAUについて:加えるだけでカツゼツがよくなる魔法のオプション"Y0"

H 0  0〜99

 高音域を削り、低音域を強調するローパスフィルタ。(下記のC、D、Eのローパスフィルタを併用するのと同等の効果が出ます)
高音のキンキンしたノイズを緩和する効果がありますが、副作用として声が篭ります。

h 0 0〜99

子音の息成分(ブレシネス)以外にかかるローパスフィルタ。高域の子音成分を強調する為、子音成分が不安定な音源には不向き。
注意:子音成分が安定している音源でも、強くかけると声がひどくかすれてしまう為、Yフラグの値を小さくする等の調整が必要。
参考→UTAUについて:開発版7.1

F 3 0〜不明

フォルマントフィルタの強さを調整。「基本周波数×指定値」より上の周波数にフォルマントフィルタがかかる。
基本的にいじらない方がいいが、低音でノイズが出る時にF4〜F7あたりを指定するとノイズを抑制できることがある。
開発版resamplerでも一応有効のようだが、デフォルト版resampler程の変化は出ない。

L なし 0〜不明

Fの周波数固定版。 「170Hz×指定値」より上の周波数にフォルマントフィルタがかかる。
Fと同時に使用した場合はこちらが優先。

 

最新の無印版resampler及び開発版resamplerのみに有効なFlags

Flag 基本値 設定値の範囲 機能・効果的な設定方法について
b 0 0〜100

フォルマントフィルタ後に適応されるBRE。
BREに比べて原音の音程から離れた時のBRE変化が緩やかになり、ザラザラした声になりにくくなる。
また、ローパス系フィルタ(C、D、E、H、h)の影響を受けないのでBREより音が篭りにくい。

C 0 0〜100

特に高音域を削るローパスフィルタ。
100でかけた時の音量は0kHzが100%、11kHzが50%、22kHzが0%。

D 0 0〜100

中音域を削るローパスフィルタ。
100でかけた時の音量は0kHzが100%、11kHzが0%、22kHzが100%。

E 0 0〜100

低音域と高音域を削るローパスフィルタ。
100でかけた時の音量は0kHzが100%、7.1kHzが0%、11kHzが100%、22kHzが0%。

c 50 0〜100 フォルマントフィルタ適応前にかかるCフラグ。
P 86 0〜100

ピークコンプレッサー。原音のピーク音量を揃える。(音量設定やエンベロープの変更は別途適応されます。)
100でバラつきゼロ。99以下の場合は原音の音量と設定値に比例してバラつきが出る。
あくまでも原音のピーク音量を揃えるだけなので、音量の変化が不安定な音源ではP100に設定しても聴感上音量の不安定感は残ります。

W 不明 不明 付けるとロボットのような声になる。実験的要素の強いフラグなので通常は使われない。

 

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7−4.「音符のプロパティ」のデフォルト設定をするには 


音符のプロパティやFlagsには基本値が設定されていますが、「音符のデフォルト設定」画面にて、音符を入力した際に設定されるプロパティやFlagsのデフォルト値を変更する事ができます。 ただし、「音符のデフォルト設定」画面にて設定する前に、すでに入力されている音符のプロパティやFlagsは変更されませんので、ご注意ください。

「音符のデフォルト設定」画面を開く方法 : メニューの「ツール」より「音符のデフォルト」→「基本設定」を選択。

 

「音符のデフォルト設定」画面

 

・「音量」と「モジュレーション」についてはスライドのツマミをドラッグするか、値を直接入力して設定します。

・「ブレシネス(BRE)」、「No Formant Filter」、フラグの「g、Y」については、設定したい項目にチェックを入れてからスライドのツマミをドラッグするか、「その他」に値を直接入力して設定します。設定の状態は「Flags」に青字で表示されます。(「BRE」は「B」、「No Formant Filter」は「N」として表示)

・「g、Y」以外のフラグは、「その他」に値を直接入力して設定します。設定の状態は「Flags」に青字で表示されます。

・設定を全て基本値に戻したい場合は画面右上の「クリア」ボタンを押してください。

 

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7−5.「プロジェクトの設定」画面にてFlagsの設定をするには 


メニューの「プロジェクト」から「プロジェクトのプロパティ」をクリックして、「プロジェクトの設定」画面を開き、「生成時オプション」の欄に「g-5H30Y0」という様にFlagsの値を直接入力して、「OK」ボタンで閉じる事により、プロジェクト全体の全ての音符に一括してFlagsを適用する事ができます。

※、「生成時オプション」適用後も、「音のプロパティ」画面の「Flags」入力欄は空欄のままになりますのでご注意ください。また、「音のプロパティ」画面の「Flags」入力欄に値が入力されている場合は、「音のプロパティ」画面の入力値の方が優先して適用されます。

 

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次:8.「おま☆かせ」調声機能について

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